経緯
実家のネットワーク機器等を自宅からメンテナンスするため、
ひかり電話ルータ(RX-600MI)に元から搭載されているVPN(L2TP)を使用しています。
このVPN接続先となるグローバルIPアドレスが何かの拍子に変わった際、
メールで通知してくれる気の利いた?機能があるのですが、送信元・宛先の設定方法が
アレなことに気が付いたので記事にしておきます。
目的
- 送信元を自分のメールアカウントに変更する
設定当初から母の@niftyアカウントを拝借しているため… - 宛先設定を見直す
なんだこの「MACアドレス」って…
実行
まず送信元の設定に手を付けようとポート番号を見ると、(昔の自分が)587にしていたので
SSL/TLSが使えると思い込み、自分のiCloudメールアカウントで設定。
しかし正しく設定されると飛んで来るはずの「メール登録設定が完了しました」というメールが
一向に届かない。迷惑メールフォルダにも振り分けられてない。
おかしいなと思って、@niftyのメール設定値 を確認すると「SSL/TLSなしの場合: 587」だと…
なんだそれと心の中で突っ込みつつ、認証にSSL/TLSの設定項目もないのに、こんな怪しい機器が
対応していると思い込んだ自分の非を認め、SSL/TLSなし送信出来るメールアカウント持ってないので
母の@niftyアカウント拝借を継続で諦めることとする。
続いて宛先設定。なぜここに「MACアドレス」が出て来るのか理解が追いつかない。
しかも昔の自分が設定したと思われる、見覚えのない値が入っている。(*上記の画像では0に置き換え済み)
こういうところをスルー出来ない性分なので、とりあえず実家の父PCのMACアドレスを入力して
設定ボタンを押すと「正常に処理が完了しました。」となった。
そして当然のように「メール登録設定が完了しました」というメールは来ない。
自分が知らないだけで、MACアドレスとセットで送信されるメールがこの世にあるのか不安に駆られつつ
RX-600MI / PR-600MI 機能詳細ガイド を確認してみると…
MACアドレス
RX-600MI / PR-600MI 機能詳細ガイド Ver.2.1.1
IPアドレス通知メールを送信する通信機器端末のMACアドレスを入力します。
意味が分からん。でも更に下のほうまで見て行くと気になる記載が
ご注意
RX-600MI / PR-600MI 機能詳細ガイド Ver.2.1.1
VPNクライアントが本商品に無線接続されている場合は、メール送信は行いません。
グローバルIPアドレスに対してVPN接続しているクライアントが無線接続されているってどんな世界線?
いや待てよ、もしや登録したMACアドレスのクライアントが、RX-600MIのLAN側に見つかった場合
「ご在宅のようなので通知は控えておきますね♪」という超絶おせっかい機能なのかこれ。。
ということで、絶対におせっかいされないよう 00:00:00:00:00:00
で登録してみるもダメっぽく
自分が実家に行ってる間にIPが変わっていて、メール通知が残らないのも後で困るので
自宅Wi-Fiに接続している際のiPhoneのプライベートMACアドレスを登録して無事完了です。
(2024/6/9 kyさんに教えて頂き修正更新)00:00:00:00:00:00
という、通常出現するはずのないMACアドレスを登録して完了です。
*既存のエントリ番号の行でMACアドレスだけ変更しても設定完了メールは送られませんが、設定自体は反映されていると思われます。心配な場合は送信可否を一度オフにして『設定』、その後オンにして『設定』とすれば設定完了メールが飛んで来ます。
結論
- 送信元のメールアカウントは、いまだにSSL/TLSなし送信が可能な前時代的なものが必要。
- 宛先MACアドレスはダミーの
00:00:00:00:00:00
でOK。
以上です
コメント
SSL/TLSに気づかず大混乱しているときに馬也さんのページを発見して大変参考になりました。
また、結論からいうと、00:00:00:00:00:00で設定できます
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>VPNクライアントが本商品に無線接続されている場合は、メール送信は行いません。
意味というかどういう意図なのかわからなかったのですが、
>「ご在宅のようなので通知は控えておきますね♪」
なるほど、『メールの受信にはコストがかかるから必要なときしか送らない』という趣旨で設計されていることがわかりました。私は全く読解できず、馬也さんのこの記述で氷解しました。NTTのこちらが想像もしない意図にはこれ以外にも驚くことが多いです。
>絶対におせっかいされないよう 00:00:00:00:00:00 で登録してみるもダメっぽく
00:00:00:00:00:00(以下00)で設定している例をネットで見つけたのと、MACアドレスの存在可能性までRX-600MIが判断しているとは思えなかったので、00で設定できるはずという前提でしばらく考えてみました。ここで妥協して適当なMACアドレスを入れたら後でまた混乱しそうなので、 いま時間をかけても解決する価値はあるし、すっきりさせたいのもありました。
最初は私も00で設定しても『メール登録設定が完了しました』メールが届かないのでダメだと思ったのですが、もしやとweb設定の宛先設定のまっさらなエントリ番号のところに00:00:00:00:00:00を入力して送信可否にチェック、同じメールアドレスを入れたら、『メール登録設定が完了しました』が届きました。『メールの受信にはコストがかかるから必要なときしか送らない』がここでも発動されていたのです。
設定完了メールが送られる条件は、
『新しいメールアドレスが新たに送信可として設定されたとき』
です。
既存のエントリ番号の行でMACアドレスだけ変更しても設定完了メールは送られません。新しいエントリを作成するか、既存のエントリ番号で送信可否をオフにして『設定』、オンにして『設定』とすれば設定完了メールは送られます。
(単にMACアドレスだけ変更しても設定完了メールが届かないだけで、実際にグローバルIPアドレスが変更されたらメールは送られると思いますが。)
こんなニッチな記事にコメントがついて驚きましたが、参考になったと言って頂けて嬉しいです。
また、MACアドレスについては自分も他所で00設定が紹介されているのを見てはいたのですが
NTT謎設計の意図がそこまで貫徹されているとは気がつかず…
kyさんのおっしゃる方法で、00設定でも完了メールが飛ぶこと確認出来ましたので、記事のほう
追って修正更新したいと思います。ありがとうございました!